つぶやくふたり

talk about housing



ー設計士との家づくり、どのように進んでいくのかな?と疑問に思っている方も多いと思うので、現在進行中のI邸プロジェクトをご紹介するコラムですー

A:まずは出会いから。
2022年の年明けにご連絡いただいたのは、地元密着の不動産屋さん「鎌倉ひとはこ」の代表、上岡さんでした。「一緒に土地探しをしているI様が、日日とさんに興味があるそうなので、お会いしませんか?」と。

勉強会の動画を見られたり、ホームページのコラムをよく読んでますという、嬉しいメッセージをいただいて2022年2月に初めてご夫妻と弊社のアトリエで会いました。

S:僕はZoomで京都から参加しましたね。一通り、自己紹介や手がけた仕事の話をして、僕らが作りたいと思っている家の話をしましたね。

A:はい。
雑談と「家づくりって楽しいけど大変ですよね」という話をして、「家づくりをする会社は他にもいろいろあるので、じっくり検討されてくださいね。」と志水さんが締めくくりましたね。
その後すぐに「日日とさんと土地探しから一緒にお願いしたいと思います。」とご連絡をいただきました。

S:最初の打ち合わせは、お互いの相性をみるお見合いみたいなものです。僕と亜紀さんの雰囲気を知っていただいて、話しやすい人かどうか見てくれたら十分です。
できればコラムや動画には目を通してきていただけるとありがたいと思います。

A:そうですね。I様はコラムをよく読んでいただいていたので、おそらく私たちのことや考え方などある程度分かって来ていただきましたよね。
イメージ通りの人たちだ、と思われたのかなあ、今度聞いておきます、笑。

S:家づくりはスパンの長い、深い関わり方をする仕事なので、お互いの相性ってすごく大事なんです。無理してお互いに合わせるような関係なら組まない方がいい、と僕は思っています。結婚に例えられることもあるくらい、組んだら簡単には別れられないですからね。

A:ですねえ。
I様から依頼を受けて、次は一緒に土地を探す段階(*)に移りました。
不動産屋さんとだけでなく、設計士さんと一緒に土地探しをする過程に関わったのは初めての経験でしたけれど、買ったら、ぽんと真ん中に家を建てれば良い、と言ったような土地はほどんどないんだな、ということがよく分かりました。
北側斜線、風致地区、がけ条例やレッドゾーン、などとにかくいろいろな要素が複雑に絡まる鎌倉の土地なので。

S:京都もそうですけれど、昔ながらの古い街というのはなかなか難儀な土地が多いですよ。土地価格も高いですしね。

A:そうなんですよね。パッと見たところ予算内の土地価格でも、建物が建てられるように整理していくとすっかり予算オーバーだった、というような土地も多いですからね。

S:I邸プロジェクトも、いくつかの土地にプランを配置して検証しましたね。

A:はい、4月には奥まった谷戸の坂の上にある日当たりの良い40坪の土地が出ました。庭も配置できるようなゆとりのあるプランが出来ましたね。

検証したプラン、1階はプライベートゾーン
2階がリビングです

S:あの土地は谷戸には珍しく崖条例やレッドゾーンにもかかっておらず、良い土地でした。ただ、ちょっと駅からのアクセスが不便だったんですよねー。

A:車を持たない生活を考えているI様には、急な坂を登るあの場所はどうだろうか?となり、見送りましたね。
当時、I様は隔週ぐらいのペースで上岡さんと土地を見ていたんじゃないかしら?
ちょっと良い土地があったら、みんなで共有して意見交換をしましたね。そういうやりとりもI様の好みを理解する一助になったと今は思いますね。

(*)弊社では土地探しからお手伝いする場合、良い土地が出て来たときにすぐに簡易プランを作って検討できるように、事前にコンサルティング契約を結びます。

次回:I邸プロジェクト②〜土地探しの合間にやっていたこと、ついに土地が見つかった!〜

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