海外製家電ってどうなんだろう?part2~友人と海外製家電と家事について話をしました①~
今回はいつもとは趣向を変えて、友人宅を取材してきました。彼女とはいつもくらしのこと全般で盛り上がるのですが、今日は特に家電や家事の話にフォーカスしていきたいと思います。私がこの仕事を始める前に、相談されアドバイスをした彼女の新居には、私が実際に使ったことのない家電も導入されていてその使い心地などを皆さまと共有できれば、と。
以前にまとめたコラム「海外製家電ってどうなんだろう?+生活スタイルにあった家電や家事動線」と合わせてお読みください。
A:みなみ(以下M)ちゃん、今日はよろしくお願いします。
M:よろしくお願いします。こんなことだけ話せる機会ってなかなかないから楽しみだったの。
A:私も。簡単に自己紹介お願いします。
M:はい。私は生まれも育ちも横須賀で、今は夫と娘2人の4人で浦賀に暮らしています。2年前に祖母の住んでいた土地に新築の家を建てました。家づくりは亜紀ちゃんの友人の横浜の設計士さんにお願いして120平米のお家を建てました。
A:みなみちゃんから最初に家を作りたいという話を聞いたのは、私が今の仕事を始める前の話だったね。その時の経験は、今の仕事に役立っているよ。
カンタ君の使い心地は?
A:はじめに、私は乾燥機のカンタ君を使ったことないのでその使い心地について聞いていこうかな。
M:一言で言うと、洗濯の概念が変わったって気がするの。
朝か夜に洗濯して干して、取り込むまでが一連の流れだとすると、干さないだけでこんなに楽になるのか?!という驚き。
カンタ君に入れたら40分−60分くらいで乾くから、洗濯開始時間を気にしなくなって、朝忙しい時は洗濯をパス、一段落した午後2時くらいから洗濯し始めて4時前には完了している、これってすごいことじゃない?
そこから生まれる自由時間はかなりの量だと思うのよね。
A:うん、それは確かにすごいね。洗濯から乾燥まで2時間かからない感じだね。かなり短い時間でできるんだね。
M:乾かすものは、タオル類、夫のTシャツなどの日常着、子供の肌着や靴下など。
おしゃれ着や縮ませたくない子供の洋服など洗濯物の1/3くらいの量は、外干しや室内干し。でもそれでもだいぶ労力が減るね。
A:たかがタオルでも数があると、本当に干すのが面倒だよね。すごく良い天気の日でもタオル類の外干しはしないの?
M:カンタ君使い始めた頃は、環境負荷や電気代も気になり、晴れた日は外干ししていたのだけれど、もう今は便利さに負けたって感じ。カンタ君で乾かせるものの外干しはしないよ。家族が減って洗濯物の量が減ったとしても、あればカンタ君を使うと思う。
A:まあ、そうだよね。そうなるよね。洋服のいたみ具合はどう?
M:フィルター掃除をするとまあまあの量の繊維が取れるので、生地はすり減っていると思うから、やはり大事な服はかけられないね。今の所、乾燥したくないものを乾燥させてしまったという失敗はないかな。
A:ふむふむ、ところでカンタ君って大きいので奥行きも幅も必要。その場所はどうやって確保したの?
M:はじめの計画では、今カンタ君のある場所は、ドアのついたトイレだったの。そこをカンタ君と洗濯機のスペースにして、トイレはオープンにして、洗面所と一体化させたよ。
A:なるほど、Mちゃんのお家はトイレが2箇所にあるし(一つのトイレは扉付き)、洗面所は娘さん2人とMちゃんの3人がメインで使うみたいだから、それもできるよね。
M:そうだね。夫は落ち着かないと言って、扉付きのトイレを使っているね、笑
A:笑。Mちゃんの身長は165センチだけど、洗濯機の上にあるカンタ君に手は届く?
M:届くね。ただ、ドラムのくぼみに入っている小さなものはよく見えないから、手探りで取るか、ジャンプして確認している感じ。
A:なるほど。背が低い人だと、高い位置に設置するのは負担が大きそうだね。洗濯機の横に台を作って、その上に置くのが使いやすいかな。私は洗濯機もカンタ君も目につくと気になるので、隠せる置き方だと嬉しいな。
M:そうだね。私は洗濯機やカンタ君を隠さなくても良いと考えていたけれど、設計の方のアドバイスで扉をつけることにしたよ。
A:そうなんだ、私は洗濯機が見えるのが気になるけど、そうじゃない人もいるよね。
人の心地よさって曖昧な部分も多いから、家族の意見のバランスのちょうど良い加減のところを探していく作業が必要だよね。
M:家事に正解はないけれど、メインで家事をする人の気分が上がることが大事だと思う。
名もなき仕事の連続でもう嫌だな、と思う時でも、気分が上がるお気に入りの家電や小物があれば、全然違うよね。
私はリビングのカーテンレールにかかった生乾き洗濯物を見ることが本当に嫌だったので、カンタ君と同時に、洗濯物を室内干しできるユーティリティスペースを作ったの、これは亜紀ちゃんのアドバイスだね。
リビングやダイニングに洗濯物が進出してくることがなくなったし、それが一番嬉しいかな。
A:家の中に嫌いなところを作らない、大事。家の中が片付いてないことでイライラしたりするのは不毛なことだと思うし、ご機嫌で過ごせるならその方が良いよね。
海外製家電はスーシェフ?!食洗機とオーブンが大活躍!
A:次はキッチンに移ろうか、海外製食洗機(ガゲナウ)とオーブン(AEG)の調子はどう?
M:快調だよ、かなり使い倒しているよ。
A:オーブンもかなり使っているの?
M:うちは魚焼きグリルも、トースターも電子レンジもないので、焼き魚も、パンを焼くのもオーブンで焼いている。焼き魚のモードがありすごく美味しく焼けるの。
A:海外のオーブンって、使いこなせるとすごく便利なモードがたくさんあるよね。あと、200Vの火力ですごくプロっぽくできるよね。以前はミーレのオーブンを使っていて、今は日本製のオーブンを使っているのだけど、あのカリッとした焼き加減が懐かしい。
M:考え方の違いなのかな、海外製家電って人を雇っている感じがする。オーブンはシェフで、食洗機はお皿洗いの方がいる感じ。
A:それはわかる 。日本の家電はお手伝いって感じで、海外製はプロだよね。
一番すごいと思ったのが、海外製オーブンの400度で庫内の油汚れを焼き切る機能。本当にピカピカに綺麗になって、最後に出てくるのは灰だけ。まさに掃除のプロがいる感じ。あの機能は、日本製も導入すべきだよ。
M:聞いてはいたけど、あれはすごいわ。さまざまな掃除用品を駆使して掃除する必要がない!こんなふうにこまめにメンテができれば、家電も10年じゃなくて、もっと長く使えると思うな。
A:そうだねえ。私が以前の家で使っていたミーレの食洗機、10年毎日1−2回使って基盤はメンテナンスで取り替えたけれど、それ以外の部分は全く劣化した感じはしなかったよ。その辺りは海外の方が、良いものを手を入れながら長く使うという考え方なのかなと思うね。
人を1人雇うと思って、それ以外に無駄な家電を持たないことを徹底しているなら、値段は張るけれど海外製家電を持つこともありだね。
M:家電ってほっといたらいくらでも増えるよね。
SNSなどで素敵な家電はいくらでも目につくし、便利そう、でポチッとしたら届いちゃうから。
A:本当だよね、便利調理家電との付き合い方は考えなきゃ。うちはだいぶ前に電子ケトルをやめ、数年前にコーヒーメーカーもやめた。電子ケトルの代わりに散々悩んで銅製のやかんを使い、コーヒーはドリッパーで入れている。
M:私はオーブントースターが必要ないと思っている。オーブンがあれば事足りるよ。
A:うーん、そうかもね。うちのトースターもあんまり使ってないなあ。一旦撤去して様子を見てみよう。(その日のうちにトースターを撤去して、普段ほとんど使わない魚焼きグリルでパンを焼いてみました。短時間でカリッと焼けて、家族からも好評。トースターのスペースが空いてスッキリしました。)
M:家事が便利になるかならないか、で考えると色々と欲しくなってしまうから、やっぱり自分の気分が上がるか上がらないかで考えるようにしているよ。
A:同じく。
毎日目につくものは、相当吟味して、できるだけお気に入りのもので統一したいよね。そうすることで美しさというか、統一感もできていくし。すぐに買わないで、良いものを長く使うということを心しておきたいね。
話は盛り上がり、次回に続きます。